断熱性能を高め、窓や換気の熱ロスを抑え、太陽エネルギーをより効率的に活用し、暖房エネルギーを減少させることでCO2削減に貢献しようとするものです。
Q1.0住宅とは
Q1.0(キューワン)住宅とは、一言でいえば超省エネの高断熱住宅です。
Q1.0住宅の基本となる高断熱住宅等について、民間の高断熱技術研究機関である新住協を中心に研究・開発・実践・検証が繰り返し行われてきました。そして、新住協はその技術を独り占めすることなく、お互いにわかちあうことで、より安価で高品質な汎用技術へと育ててきた経緯があります。新住協で得られた設計・施工技術は、オープンな技術として公開されています。
丁度よい高性能
SHIBA建築工房に建築相談に来られる方の中には、当初は大手ハウスメーカー等を調べて検討していたが、断熱・気密性能が意外に低いことが分かり、高断熱高気密住宅を調べ始めたという方が少なくありません。
しかしこのあと迷宮に入りがちで、UA値やC値だけで判断し、より高性能を求めてしまうケースがあります。
住む国や地域によって丁度よい衣服があるのと同じに、丁度よい断熱・気密性能があります。
暖房エネルギー計算ソフト QPEX
新住協らにより開発されたQPEXというプログラムにより、設計した建物の暖房エネルギーを比較的簡易に計算することができます。これにより、過不足のない断熱性能を知ることが可能となります。
例えば、天井上の断熱材をGW250mm厚から350mm厚に変えたとき、どのくらい暖房エネルギーが減るかが分かります。ここ横浜市においては、前述の例ではさほど暖房エネルギーが減らないケースが多くあります。
このように断熱性能に対して、どの程度費用をかけるのが適当かが数値を持って分かるため、むやみに高い断熱性能を追い求めることがなくなります。
丁度よい超省エネ住宅に
丁度よい高性能、それは超省エネ住宅をほどよい断熱・気密性能で達成すること。すなわち、過不足のない室温環境性能といえます。