室内・庭・バルコニーが立体的に繋がる住まい
お客様は新築相談にお越しになった際、具体的なご要望をお持ちでした。室内と庭のつながりを密に、玄関は広く明るく、ご主人の工作スペースを確保し、浴室は南側に等々。また以前はコートハウス(中庭を持つ住居)が気になり調べていたとのこと。
敷地を拝見すると、南南西に眺望が開けていること、敷地形状が扇形に少し開いているなど良い意味で個性を持った土地でした。そこで室内から屋外への視線の抜けと、隣家への視線制御。室内と庭を平面的に繋ぐだけでなく、立体的な繋がりを持ち、各部屋をゾーニング分けすることで、各部屋から見える景色がそれぞれ異なる空間構成としました。この建物の本当の魅力は室内に入って初めて分かります。
概要
所在地 : 横浜市戸塚区平戸
建物構造: 木造軸組工法2階建て
床板 : チーク無垢板(合法木材)
外壁 : 外壁通気工法、モルタル塗り、ジョリパット仕上げ
屋根 : 鋼板葺き
冷房暖房: 全館空調(エアコン1台で冷暖房)
長期優良住宅
プライバシーにより一部の公開になります。ご了承ください。
外気温・室内温度 計測データ
全館空調(冷暖房)運転による室温計測を行いました。
- エアコン: 家庭用 壁掛ルームエアコン14畳用、1台
- 換気方式: 第1種換気扇(給気・排気・熱交換換気扇)
冬の外気温と室温
- 計測日: 2016年1月24日〜2月2日、計10日間
- 計測場所: 1階リビング(床上約1m高さ)、屋外日陰(地上約1.6m高さ)
2016年1月24日頃から、日本列島を猛烈な寒波が襲い、ここ横浜市でも大変寒い日が続きました。
このような絶好かつ厳しいタイミングで温度計測をすることで、建物室温性能の真価を問うことができました。
1月25日は外気温がマイナス0.2度のとき、室温は21.2度を保っています。
1月29日から2月1日の4日間は、日照時間がほぼゼロの曇りまたは雨の日で、底冷えする数日でしたが、室温は23度付近で安定しています。