かねてより行かなければと思っていた岩手県大船渡そして陸前高田に、2024年4月に訪れました。岩手県の海岸寄りに来たのは初めてのことです。リアス式海岸で知られる地域ですが、この海岸の特徴として学んできたことは津波に対する危険性でした。
大船渡市


この地を訪れて知ったことは、三陸の海は多様な生物たちが生息する豊かな環境であることでした。同行した牡蠣を食するのは苦手な者が、ここ三陸の海の牡蠣は生まれて初めて美味しく頂くことができたのには驚きました。肉厚で美味しいワカメ、魚たちなど、食においても豊かさを実感しました。
リアス式海岸を地図や航空写真で見たときの形は、自己相似性を持つフラクタルの形状と言われており、それは微少な部分の形は全体の形に相似しているということ。微少側の下限はあるのかが気になりますが、自然界における形状とその科学ですね。
陸前高田市
高田松原津波復興祈念公園


ここ高田松原津波復興祈念公園には、東日本大震災津波伝承館があり「歴史をひもとく」「事実を知る」「教訓を学ぶ」「復興を共に進める」の各展示により自然災害の啓示、教訓を心に刻むものでした。津波の被害を受けた痛ましい消防団の車などが展示されています。
https://iwate-tsunami-memorial.jp/

防潮堤「海を望む場」

復興への経緯を書籍で読みましたが、有識者、行政などそれぞれの立場により視点、目標他が異なり難しさ、もどかしさを覚えました。
陸前高田市立博物館

陸前高田市立博物館は、建物の中心が文化財を守るシェルターとなり、屋上は防潮堤により見えなくなった海を望む唯一の場所になった、とのこと。

陸前高田市東日本大震災追悼施設

陸前高田市立博物館の隣地に立つ追悼施設。
亡くなられた多くの方々を思うと悲しくてあまり見ることが出来なかった、と同行者の言葉。
地震、海底プレートの動きによって起こる津波の破壊力、そして波の干渉による津波の個別性を考えると予知が難しく、防潮堤などの土木の技術をもってしても難しさを感じました。
