エネマネハウス2014

「エネルギー、ライフ、アジア」の3つのコンセプトの下、先進的技術・新たな住まい方を提案する展示会。
実験住宅だからこそ思い切った試み・提案ができるよい機会です。
一般住宅で実験的要素を試みることには限度がありますので。

5つの大学(東京大学、早稲田大学、慶應義塾大学、芝浦工業大学、千葉大学)が企業と連携し、モデルハウスを企画・建築。


東京大学チームは、主に輻射熱による室内の快適化を図り、かつ蓄熱を考え室内温度の安定化を図っていました。東京大学での前真之先生の講義内容を思い起こしました。
Tokyo univ.
外部は、角度変更可能な太陽光発電パネルと、太陽熱の空気集熱パネル壁。
壁の空気集熱は理に叶った方法だと思います。


千葉大学チーム
木材利用にこだわり、ストレスト・スキンパネルを採用した大架構。
光ダクトなどを利用し、太陽光を室内の奥まで取り入れる試みなど。
Chiba univ.


慶應義塾大学チーム
建物の構造体(駆体)に、CLTパネル(Cross Laminated Timber)が用いられ、外壁面には炭化コルクボードを利用して壁面緑化されています。
Keio univ.
空気集熱式ソーラー(OMソーラー)等も採用されてます。OMソーラーはSHIBA建築工房でも1992年頃から取り組んでいた経緯があります。


左は芝浦工業大学チーム、右は早稲田大学チーム
Shibaurakogyo univ. and Waseda univ.


早稲田大学チームは、太陽熱で温水を作り、それを冷房に応用するなど。
Waseda univ.


芝浦工業大学チームもCLTパネルを採用し、内装はCLTパネルの特長を活かし、無駄を省いた思い切った作り。
Shibaura univ.

限られた時間の中、大変な混雑のためじっくり見ることができず残念でした。

CLTパネルの参考記事も合わせてご覧ください。
SHIBA建築工房 Journal > Cross Laminated Timber (CLT)構法 耐震実験