日本最大級の建築総合展示会と謳われるジャパンホームショー2025に行って参りました。
本日は3日間の会期のうちの初日。
活気あふれる各ブースからの声かけの中で、最も多く耳にした言葉が「AI」でした。
AIによる室内測量、プランニング、グラフィックの生成まで様々な商品があり、建築におけるインプットからアウトプットまで多くの場面で人工知能の活用が期待されているのを感じました。
話は少し変わりますが、本年の流行語大賞に「チャッピー」という言葉がノミネートされたそうです。中高生たちが主に使う言葉で、ChatGPTの愛称だとか。実際に誰かがチャッピーと呼ぶのを聞いたことはありませんが、人との関わり方が複雑化する中でAIを頼りにする子どもたちが増えているようです。
私自身、ここ1、2年で暮らしの中にAIの存在が急速に普及しているのを身にしみて感じます。話し合いの中で、第三者の意見としてChatGPTの意見が提案されることも少なくありません。友人が何かに悩んだとき、ネットで検索するより先にChatGPTに質問していて、これが今後は当たり前になっていくのかなぁと漠然と考えたりもしました。
私はインターネットで検索して見つけた答えは誰が書いたかわからないものだから、それより書籍を信用しなさい、と教えのもとに大学時代レポートを書かされた人間ですから中々AIに飛びつくことができませんが、この姿勢も時代遅れになっているのかもしれません。(勿論書籍も時々嘘をつきますが)
ChatGPTに悩みを打ち明ける子どもたちの姿を見るに、AIの台頭によってひと同士の距離感も変化していくのかな、と感じます。
人と人との関わり方が変わるとき、求められる空間の形も変わっていくように思います。
そういう意味でAIの存在は無視できませんし、付き合い方も考えていく必要があると思っています。
SHIBA建築では未だAIは導入していません。
迷っても考え詰めて、じっくり答えを出すことを大切にしていますが、AIとの付き合い方については長い時間をかけて考える必要がありそうです。
