基本

自然エネルギーを利用した建築の前提

1.低燃費の建築 = 省エネの根底

 前提として、出来るだけ自然のエネルギーを使って、出来るだけ少ないエネルギーで過ごすことができる建築を目指します。「低燃費の建築」とも言えます。例えば停電の時などでも、少ないエネルギーで過ごすことの出来る建築を意味します。これが一番大切なポイントです。
従って、ただ単に気密断熱された建築に、太陽光発電パネルを載せてエアコンで空調することとはスタート地点が違います。
この建築を実現するためには、太陽光、風など自然環境、そして敷地の特性と向き合いながら設計することが必要です。これは、パッシブ(passive)な建築の考え方です。断熱気密をしっかり行い暖かい家をつくることは、そう難しくありません。それに加えて、夏に涼しさを得るには設計上の考慮・工夫が必要になります。


2.設備機器はシンプルに = メンテと交換を考える

 次に、出来るだけ高度で複雑な機械や設備機器に頼らないことです。例えば住宅レベルの小さな建物に、家中に張り巡らされたダクトによる空調システムを設置するのではなく、メンテナンスを考え、よりシンプルな設備の方が良いと考えています。欧州にはダクト配管による優れた熱交換式換気扇がありますが、10年ごとのメンテナンスが要求されているものもあります。
特に、ここ南関東では、大がかりな空調設備はコストバランスの点から最良ではないと考えています。


3.高効率の設備機器を = 省エネ建築 + 高効率機器

 最後に、省エネ効果の高い設備機器を選びます。 上記1番により高性能・低燃費の建物をつくり、2番によりシンプルでメンテナンスが容易な設備機器を設置。
そして、この3番目は、その時代の高効率の設備機器を選ぶことです。設備機器は時代とともに改良され年々高性能になりますが、設備機器は15年程度で交換することが多いため、ある意味で割り切れます。交換を考えたとき、上記2の「設備機器はシンプルに」が大切なポイントになります。
数十年を経た建築でも、以上3点から、低いメンテナンス費用で、高い性能を保持できるのです。


まとめ - ランニングコスト、メンテナンスコストの低い建物 = 出費が少ない

 1番の「低燃費の建築」をベースとしないと、エネルギー消費量を大きく減らすことは出来ません。低燃費=省エネと、高効率(の設備)を分けて考えることです。
リフォームで建物の基本性能を大きく向上させることは容易ではありません。 最初によく考え設計された建物をつくることです。そして設備機器は容易に更新できるようシンプルなものとします。
 以上により、ランニングコストが低く(省エネ)、メンテナンスコストも低い建築を目指します。建築時の初期費用だけで判断せず、長期的にかかる費用を考えることが大切です。


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